人間の体内にあるカルシウムは、99%が骨や歯に、1%が血液や体液に存在しています。 骨や歯にあるカルシウムを貯蔵カルシウム、血液や体液にあるカルシウムを機能カルシウムといいます。
カルシウムの効能
カルシウムは骨や歯の成分となるだけではなく、血液中でイオン化したカルシウムは、神経を安定させたり、筋肉の収縮を助けたりする働きもあります。
- 骨や歯を作る
- 興奮や緊張を緩和
- 筋肉の収縮を補助
カルシウムの所要量
1日に摂取すべきカルシウムの目安量は、男性が700mg、女性が600mgです。
男性 | 女性 |
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700mg | 600mg |
カルシウムの摂取源
カルシウムは、乳製品、小魚、大豆、海藻等の食品に多く含まれています。
牛乳 | チーズ | ししゃも | しらす 干し | 納豆 | 豆腐 | 乾燥 ひじき | ごま | 小松菜 |
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100 | 630 | 350 | 210 | 90 | 120 | 1400 | 1200 | 170 |
カルシウムの欠乏症 (カルシウムが不足すると・・・)
血液中の機能カルシウムが不足すると、骨に蓄えられている貯蔵カルシウムを取りだして、血液中のカルシウム濃度を一定に保ちます。 そのため、ただちに欠乏症が起きることはありません。 しかし、カルシウム摂取の少ない食生活を続けて、機能カルシウムの不足が慢性化すると、骨量が徐々に減少し、骨軟化症や骨粗鬆症につながります。
- 骨軟化症
- 骨粗鬆症
カルシウムの過剰症 (カルシウムを摂り過ぎると・・・)
厚生労働省が定めたカルシウムの摂取基準では、1日に摂取する上限値が2,300mgとされています。 過剰に摂取すると、鉄・亜鉛・マグネシウムといった他のミネラルの吸収を阻害します。 また、腎結石のリスクも高まります。
- 他ミネラルの吸収を阻害
- 腎結石